ソマリア海賊問題5・JMMの「続・海賊物語」
「海賊対処法」可決されちゃいましたね。
法律の内容の議論はさておき、日本政府が、ソマリア問題をどういう「終わり方」をイメージしているのか、どうにも見えてきません。
自衛隊の派遣はしょせん対処療法であって、ソマリアそのものの治安回復に向けて、どのようなアプローチをしたいのか全体像を示した上での、自衛隊派遣であり「海賊対処法」であるべきだと思うのですが。

さて、私がインターネット上で興味深いと思ったソマリア情報2回目です。
今回紹介するのは、JMMで春 具(はる えれ)さんが書いた「続・海賊物語」
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report1_1632.html

もともとは、JMMで配信されているメールマガジンの1コラムです。
春 具さんは、国際連合事務局に勤務していて、現在オランダに在住とのこと。

オランダに捕まったソマリアの海賊の裁判の様子や、海賊たちの組合組織の話など、興味深い話がいろいろと書かれていているのですが、特に興味を引いたのはフランスのジャーナリストが聞いたというこの話。

「じつは海賊組合は、そろそろ解散しようと思っているのです」と意外なことを言い始めたので、インタビューをしていたジャーナリストはおどろいた。

 解散の理由とは、ソマリアのイスラムのイマムたち(イスラム教指導者)からの宗教的な圧力だというのです。宗教指導者たちは、知事や政治家たちとは別に、宗教上の理由から海賊を放ってはおけないと考えはじめたというのです。

「イマムたちとの話し合いの席で、彼らはイスラムの戒律に従って、悪さをしたわたしたちの手足をちょん切るぞとおっしゃるのです。政府や軍隊がそんなことを言ったって怖くはないけれど、相手はイマムですからね。わたしもイスラム教徒ですから、イマムに罰当たりだと言われるとかないません。」


まあ、西側ジャーナリスト向けの発言なのでどこまで信じていいのか、という部分はあると思います(記事にも「どこからどこまでが本当だろう?」と書かれていますし)。
ただ、混迷するソマリアの解決手段の一つとして、イスラム教指導者と連携してのアプローチというのは、手詰まりになりつつある国際社会にとっても検討する価値があるのではないかなあ、と。
2009/06/22(Mon) | ソマリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
コスタリカを舞台にしたTVゲーム登場
コナミの人気TVゲーム「メタルギア」シリーズの最新作は、なんとソマリアコスタリカが舞台!
その名も「メタルギア ソリッド ピース ウォーカー」。

小島プロダクション E3 2009 スペシャルサイト
(「メタルギア ソリッド ピース ウォーカー」のトレーラーを観ることができます)
http://www.konami.jp/kojima_pro/e3_2009/

小説や映画などでは戦争に対するメッセージ性と娯楽性を両立させているものがけっこうあるのに、ゲームではなかなかそういった作品が少ないのが現状。

日本よりもむしろ世界での評価が高い「メタルギア」シリーズで、日本人がこういったテーマのゲームを作ることはとても興味深いですね。

【6/4追記】
ソマリアじゃない、コスタリカ!
ソマリアのことばかり考えてるから、こんなアホなミスをしてしまうのだろうか?(ーー;)
2009/06/03(Wed) | 雑文 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
マガジン9条「田村理さんに聞いた」
マガジン9条のインタビューは初期は特にイライラさせられる内容も多くて、あまり積極的に見ていなかったのですが、お玉さんの所経由で知ったこのインタビューはいい記事だと思いました。

マガジン9条〜この人に聞きたい『田村理さんに聞いた』その2

http://www.magazine9.jp/interv/tamura/index2.php

田村さんの意見は、自衛隊のあり方を憲法に明記すべきだと考える私とは最終的には一致していませんけれど、考え方のアプローチはけっこう似ている気がします。

一市民として僕は改正に反対します。でも、そんなことは取るに足らないことです。「国家=権力に必要な権限を授け、それ以外のことはさせない制限を課すことのできる能力をもった国民」を創出することの方がずっとずっと大切だと考えます。
 そして、今その能力を示すべきなのは護憲派の方々です。


と、憲法改正反対ですら取るに足らないと言い切る部分に、逆に田村さんの本気の護憲ぶりが伝わってきます。
2009/05/27(Wed) | 改憲 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
ソマリア海賊問題4・海賊の「ビジネスモデル」
ここにぜんぜん書かないうちに、海上自衛隊の艦艇は派遣され、しかし、もはや他のニュースに隠れてほとんど報道をみなくなってしまったくらいに時間がたってしまいました。
が、ここにきて、今までの報道とはまったく違った方面から、いろいろと興味ぶかい情報が流れてくるようになりました。
そこで、何回かそういった情報をお知らせしようと思います。
(ついでにカテゴリにも「ソマリア」を作っちゃいました)

今回は、himazu blogさんのところで知った「海賊のビジネスモデル」。
http://d.hatena.ne.jp/himazublog/20090425/1240617238

元ソースは外国のポッドキャストのようですが、英語のヒアリングがまったくダメな自分にはとてもありがたい翻訳情報です。
詳しくは、上記のBlog記事を見ていただきたいと思いますが、いくつか興味深い内容をピックアップ。

●海賊団を組織するには15万米ドルから25万米ドル必要。
●貨物船を襲って得られる身代金は100万米ドルから200万米ドル程度。
●身代金の30%は出資者に、20%は見逃してくれている政府関係者に、残りを構成員で分ける。
●成功報酬は最も分け前の少ない人で1000米ドルほど。ソマリアの平均年収は500米ドルに比べれば十分に高い。



100%信頼できるデータかどうかはわかりませんが、具体的な数字でソマリア海賊の費用について言及された情報は珍しいのではないでしょうか。

2009/05/26(Tue) | ソマリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ソマリア海賊問題3・現時点での個人的対策案
ほんとうは、考察を重ねつつ、自分なりの結論に進もうと思ったのですが、状況はどんどん動いているのと、2月中はかなり忙しいくて、深く考察できるか怪しいので、とにかく現時点での私のソマリア海賊対策案を。
といっても、多くは誰かがすでに提言しており、それらの内容の中で、「個人的に見聞きした中で、現時点でもっともいいと思える案」をまとめたものでしかないですが。

【短期】
P-3C哨戒機を派遣し、海賊の偵察監視任務を各国と連携しながら行う。
海上自衛隊の艦船は派遣しない。

【中期】
ソマリア周辺諸国に協力・援助し、沿岸警備や支援システムの構築・強化を後押しする。

【長期】
アルシャバブをはじめとする武装勢力との対話を実現し、ソマリア国内の安定化を図る。

以上、短期、中期、長期の3プランを「まとめて」ソマリア海賊対策として発表し、日本国民と国際社会の理解を得る。

短期、中期、長期それぞれの具体的な考察については、追ってやっていきたいと思いますが、少々時間がかかるかもしれません。ご容赦ください。
2009/02/02(Mon) | ソマリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
 ホームに戻る  次のページ